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河川盲目症
失明の危機にある数百万人のために、迅速な治療法を開発する
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河川盲目症
失明の危機にある数百万人のために、即効性のある治療法を開発する
3つの研究開発プロジェクトを通じて、新しい薬剤候補の開発を進め、河川盲目症に対して安全で効果的、かつ現場で使いやすい治療法の実現を目指しています。
河川盲目症やリンパ系フィラリア症などのフィラリア疾患は、吸血性昆虫の刺咬(しこう)によって媒介される寄生虫(線虫)が原因で発症し、人々を衰弱させる病気です。河川盲目症(別名オンコセルカ症)は、流れの速い川に繁殖するブヨに繰り返し刺されることで感染します。このブヨが媒介する寄生虫(線虫)は、激しいかゆみや皮膚病変、そして失明を引き起こします。サハラ以南のアフリカでは、数百万人もの人々が感染のリスクにさらされています。
現在、河川盲目症の制圧するためのアプローチはイベルメクチンの集団投与です。しかし、この治療薬は仔虫(しちゅう)のみを死滅させるものであり、人間の体内で10年以上生き続ける成虫を殺滅させることはできないため、このプログラムは10~12年ほど継続する必要があります。さらに、イベルメクチンはロアロア(アフリカ眼虫)に感染している人や妊婦には安全ではなく、何百万人もの人々が治療を受けられない状況にあります。
フィラリア成虫を死滅させ、現場で使いやすく、すべての患者の治療に使用できる治療法が早急に必要とされています。
「暗闇が私を覆ったとき、眼鏡さえ役に立ちませんでした。何も見えなかったのです。私は絶望し、社会から見捨てられたように感じました」
元教師のアルフォンセ教授は、都市の紛争を逃れ、緑豊かなマカナへ移り住みました。耕作中、彼は河川盲目症を媒介するブユに刺されました。 彼の願いは、この顧みられない病気に対する治療法の研究がもっと進むことです。
医療から取り残された人びとのために
役割を果たす
顧みられない病気で苦しむ世界中の人びとを救う、新しい治療薬・治療法を開発しています