DNDiは、武田薬品工業株式会社との新たなパートナーシップとして、同社の企業市民活動「グローバルCSRプログラム2019」に選定されました。本プログラムは、武田薬品工業の従業員投票により支援プログラムが決定され、複数年にわたり支援が継続されます。
武田薬品工業は、顧みられない熱帯病 5疾患を対象に、流行国において患者に質の高い診断・治療を届けられるよう、DNDi に対し5年にわたる10億円の支援を行います。この支援により、DNDi は医療チームが僻地や貧困地域で暮らす患者にアクセスし、地域の医療施設にて質の高い十分な医薬品で患者を治療することが可能になります。
DNDi の最高責任者であるベルナール・ペクール 医師は、「世界には10億人を超える人々が、マイセトーマ、アフリカ睡眠病、リーシュマニア症、シャーガス病、および河川盲目症といった顧みられない熱帯病に苦しんでいます。」と述べています。「武田薬品工業との長年にわたる顧みられない熱帯病の研究開発での連携に加え、この新たな取り組みを開始できることに喜びと期待を感じています。この5年にわたる支援により、アフリカ、南米、アジアといった、基本的な医療体制が整っていない地域で暮らす最も顧みられない患者の医療アクセスを飛躍的に向上できると確信しています。」
DNDi は、地域の医療従事者が顧みられない熱帯病を診断し治療できるようトレーニングを行い、また人々が症状に気づき、早期診断の重要性を理解し、治療が受けられる場所を認知できるよう啓発活動に取り組みます。
予防活動を通じて途上国・新興国の人々の健康に貢献することを目的とした「グローバルCSRプログラム」は、武田薬品工業の全世界の従業員が投票に参加し、プログラムを決定するもので、この度DNDi が2019年度のパートナーとして選定されました。
<DNDi について>
非営利の研究開発組織であるDNDiは、リーシュマニア症、フィラリア感染症、ヒトアフリカトリパノソーマ症 (アフリカ睡眠病)、シャーガス病、マイセトーマ (菌腫) を含む顧みられない病気、および小児HIVや高額な治療薬ゆえアクセスに課題のあるC型肝炎で苦しむ顧みられない患者のための新たな治療薬の開発に取り組んでいます。
DNDiは設立以来、8つの新たな治療法を開発し、患者に届けています。内臓リーシュマニア症のための一連の併用療法、2種類の固定用量抗マラリア薬、およびDNDiによる新規化合物からの開発が初めて成功したフェキシニダゾールなどです。フェキシニダゾールはアフリカ睡眠病の両ステージに有効な治療薬として2018年に推奨されました。詳細については、www.dndi.org をご覧ください。
以上
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<DNDi 報道関係問い合わせ先>
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特定非営利活動法人DNDi Japan
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Photo credit: Graham Crouch-DNDi