2016年にマイセトーマはWHOにより「顧みられない熱帯病(NTDs)」の公式リストに18番目の疾患として追加されました。アフリカ大陸などの熱帯および亜熱帯地域に多く見られる感染症で、スーダンでは特に広く蔓延しています。明確な感染経路は解明されていませんが、一般的には汚染された植物のとげの上などを裸足で歩くことにより真菌が皮膚から体内に侵入して感染すると考えられています。主な症状は手足に現れる巨大な腫瘍で、症状が進行すると歩行や労働が困難になり、蔓延地域において貧困、偏見などの社会問題や経済的損失を引き起こす要因となっています。