DNDi Japan 理事長 野崎智義(のざき ともよし)教授
2023年4月1日~

他、DNDi科学諮問委員(2020年3月~)、東京大学大学院医学系研究科教授(同医学系研究科副研究科長・副医学部長を兼務)、日本微生物学連盟副理事長、慶應義塾大学客員教授。
過去25年間は、主にアメーバ赤痢に関して二つのアプローチで研究を行う。主に膜小胞輸送、齧作用(トロゴサイトシス)、食作用(ファゴサイトーシス)、細胞溶解因子の分泌に着目し、病原性メカニズムについて研究を行ってきた。また、含硫アミノ酸やコエンザイムAの生合成・分解などの必須代謝をターゲットに、アメーバ赤痢、マラリア、リーシュマニア症に対する薬剤開発にも精力的に取り組んでいる。また、嫌気性原生生物におけるミトコンドリア関連小器官の特異な進化に注目し、医薬品開発につなげる研究も行っている。
【略歴】
1987年 慶應義塾大学医学部卒業(医学博士)
アメリカ国立衛生研究所(NIH)およびロックフェラー大学における7年間の分子寄生虫学のポスドク研修の期間、シャーガス病の原因であるTrypanosoma cruziとアフリカ睡眠病の原因であるT. bruceiのゲノム可塑性、薬剤耐性、病原性機構について研究
1996年に帰国後、慶應義塾大学にて赤痢アメーバ症の原因病原体であるEntamoeba histolyticaの病原性機構とその特異な含硫アミノ酸代謝について研究を開始
1999年、国立感染症研究所に室長として移籍
2004年、群馬大学に教授として赴任
2008年、国立感染症研究所に戻り、寄生動物部 部長を務める。筑波大学教授、早稲田大学教授を兼務
2017年、東京大学大学院医学系研究科教授に就任
2018年~2021年、日本寄生虫学会理事長
2021年より医学系研究科副研究科長・副医学部長を兼務
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